「無線LANは危険」って。。。

セキュリティ・コンサルタントと称する(らしい?)人が、「モバイルのWiFiは危険」とか書いてあるのだが。。。

まぁ、正直なところこういういたずらをする人間が全くいないとは言わない。でも、この仕組をセキュリティの脅威と言えるほどに高めるためには、アクセスポイントのSSIDだけではなく、その裏側にかなりの仕掛けを必要とする。「ちょっといたずら」でできるほどの低コストではできない。できないわけじゃないが、あまり現実的でもない。

簡単に言うと「考えすぎ」だと思う。

むしろ、この「モバイルWiFiルーター」があることによって得られる利便性のほうがはるかに大きい。

いま、ちまたではスマートフォンがあれこれと話題になっているけれども、このデバイスがあれば、なにもスマートフォンを携帯キャリアが販売する必要もなくなる。

このデバイスがあることによって、無線LANさえつながれば、通話も含めあらゆる通信が可能になるのだから、スマートフォンはもうキャリアにくっついたものではなく、全くキャリアと関係ないところがスマートフォンを作ってもよくなる。たとえばPanasonicとか、秋葉原のショップブランドとかのスマートフォン、なんてのができるかも知れないのだ。

電池の持ちがよく、ユーザインターフェイスが優れていると言われているiPhoneやそれの「モドキ」がいくらでも弱小零細メーカーからでも出せる。通信部分はWiFiにしとけばいいのであるから、そのあたりに無駄な努力を注ぎ込まずに、きっとすばらしい「新時代のスマートフォン」ができるだろう、と、思う。

たとえば、秋葉原ではWILLCOMの古いスマートフォン(Windows Mobile 5.0搭載、というちょっと古いものだが)が1万円を切る値段で売られている。しかもWiFiのインターフェイスがついているから、WILLCOMとの回線契約をしなくても、これを使うことができる。通話はSkypeを入れて解決。

となると、こんな製品もまた脚光を浴びることになる可能性がある。

中国製のWiFiしか外部インターフェイスの無い通信機器だって、モバイルWiFiがあることによって、立派なモバイル機器になる。国際ローミングなどでも、キャリアが変わっても、この機器と同じ機能を持った「モバイルWiFi」があれば、実際に使う機器はいつものものがそのまま使える。

WiFiを通信インターフェイスに持ってきているところがミソだが、おそらく、これから世界的に普及するだろう。そうなると、PCでもOSなどを気にする必要もない。

既に前述のBLOGで紹介されている機器以外にも「モバイルWiFiルータ」は、かなりたくさんの種類が日本国内でも売られており、SIMフリーモデルもいくつか出ている。しかもNTT東の「光ポータブル」は、3GのキャリアのSIMカードをどれでも使える「SIMフリー」を正式に採用している。

こんなデバイスごときになんと大げさな、と思われるかもしれないが、実はこのデバイスができたことは、画期的なことなのだ。今まで誰も考えなかった、というワケではないデバイスだが、業界がなんとなく自主規制していて、同種の機器は出さなかった、ということだ。なぜならば、この機器は「SIMフリー」どころではない業界の破壊ポテンシャルを持つからだ。

たとえば通話でもこんな機器があれば、国際電話でも相手がSkypeなら、無料で電話ができてしまう。しかも、今までの携帯電話と同じく、どこでもできてしまう。会社の中とか自宅の近くとか、という制約ももうなくなる。残念ながら、世界にはこの「WiFiつきSkype電話」が結構製品としてあるのだが、日本にはほとんど入ってきてない。「モバイルWiFiルータ」があるおかげで、これからこういう電話も、どこでも手軽に使えるようになる。

これからしばらくは、「モバイルWiFiルータ」の時代になる。今はセキュリティのことを云々する時期ではまだない。もっと利便性をアピールしたほうがいい、という時期だ。

三田典玄の「体育館の裏話」 Ver.2: 「無線LANは危険」って。。。
http://report.mita.minato.tokyo.jp/article.php/20100720210500849