若き君に



すばらしい演奏を聞かせてくれてありがとう。
楽しく、本当に楽しく音楽をしている君を見られただけで、そしてその音を聞かせてもらっただけで、ぼくは幸せものだ。

この世に音楽を楽しめる人は本当はそんなに多くない。でも、君はそれをたくさんたくさん持っている。人に分け与えて上げられるほど、たくさん持っている。

数日たった今でも、ぼくは君の笑顔を思い出す。荒削りなその音の向こう側に、ぼくはいろいろなことを思い出す。楽しかったこと、辛かったこと。

音楽はいつか君を打ちのめし、そして君を救うだろう。人生の楽しさも人生の辛さも、きみは音楽とともに噛み締めてその人生を送るだろう。

その人生を味わい尽くして、君は生を終えるだろう。
そうあってほしいし、おそらくそうなることだろう。

辛いときには、ピアノに向かえ。
うれしいときも、ピアノに向かえ。

それが君の時代を作って、その波紋が世の中にたくさん広がるだろう。
三田典玄の「体育館の裏話」 Ver.2: 若き君に
http://report.mita.minato.tokyo.jp/article.php/20090416222911343